角膜・結膜の病気 角膜炎

角膜・結膜の病気 前眼部縦断面イラスト角膜は血管が通っていない透明な組織で、組織維持のため涙や房水を介して角膜表皮や内皮から自ら酸素や養分を調達しています。
表層組織の新陳代謝は比較的早く、浅い傷であれば1晩で治ることもあります。但し、一番奥の角膜内皮は再生することができませんので大切にしなくてはなりません。

角膜炎は、角膜のキズに細菌が入り、繁殖し、角膜組織を侵す病気であり大変痛みます。初期症状は、まぶしい・涙がでる・白目が充血する・眼がころころする・まばたきすると眼が痛い・目やにがひどいなどです。
眼をこすっただけでも、角膜は傷つきます。ごみやほこり、まつ毛が入ったり、コンタクトレンズも眼を傷つける要因となります。そのキズも原因を放置すると、どんどんひどくなり、点状表層角膜炎⇒角膜びらん(上皮剥離)⇒角膜潰瘍と角膜深部に侵攻していきます。このキズに細菌が入ると角膜感染症となり、角膜の一部が白濁(角膜浸潤)したり、潰瘍がもっとひどくなり、デスメ層が侵されると水疱性角膜炎、もっとひどくなると、角膜穿孔(穴があく)になることもあります。
特にコンタクトレンズを使用している方は、取扱い方法を厳守する必要があります。

治療は目薬を使いますが、ひどくなると内服薬や点滴、もっとひどくなると入院、手術が必要になることもあります。

角膜・結膜の病気 結膜炎

結膜とは眼球白目とまぶたの裏の透明な膜です。そして、普段は見えませんが、毛細血管がたくさん集まっています。

結膜炎とは、結膜の炎症であり、その症状は、眼のかゆみ・充血・涙や目やにが出たりなどです。
原因は、ばい菌であったり、異物であったり、アレルギー反応だったりとさまざまです。

はやり眼と呼ばれる流行性角結膜炎はアデノウィルスが原因の伝染性が強い病気です。充血、目やにの他に、まぶたが腫れ、 涙が止まらず痛みもあります。治るまでに2~3週間と長く、周りの方に伝染することも多い注意すべき病気です。
また、コンタクトレンズは異物なのでアレルギー結膜炎になりやすく、特に汚れているコンタクトレンズはその症状をを助長し、まぶたの裏が、でこぼこになる巨大乳頭結膜炎となることがあります。取扱い方法を遵守しましょう。

角膜・結膜の病気 アレルギー性結膜炎

角膜・結膜の病気 イムノキャップラピッド検査ボードイラストアレルギー性結膜炎とは、花粉症等、様々な物質によるアレルギー反応が、症状として結膜に発症する病気です。
アレルギー性結膜炎の症状は、

  1. 眼がかゆい
  2. 眼がゴロゴロする
  3. 眼が痛い
  4. 眼が充血する
  5. なみだ目になる・涙がでる

などです。

現在、日本ではアレルギーが増えています。国民の約30%が、アレルギー性・・・という病気をもっていると言われています。

どうして、アレルギー症状が現れるかといいますと、
人間には本来、有害物質から体を守るために、免疫というシステムがあります。免疫とは、異物が体に侵入してくると、その異物が体に有害かどうかを判断し、有害物質と判断すると、その有害物質を排除しようとする働きのことです。
そして、一度有害物質と判断されたものには、抗体ができ、その有害物質が体に侵入してきたときには、直ちに排除しようとします。おたふくかぜ・はしか・水ぼうそうなど、一度病気にかかると、二度とその病気にかからないのは、この抗体があるからです。

アレルギーとは、この免疫システムが過剰に働き、そこまで有害でない物質にまで抗体を作ってしまい、その物質を排除しようとする過剰反応のことです。そして、アレルギーを引き起こす物質のことをアレルゲンといいます。
アレルゲンはいろいろあり、代表的なスギ花粉のほかに、花粉・ハウスダスト(ダニ・カビ・ペット等)・コンタクトレンズなどがあります。

治療は、点眼薬を使いますが、一度できた抗体は無くなりません(無くなってはこまる)ので、治療は長くかかります。

鶴田眼科では、お子様でもほとんど痛みを感じない針を用い、指先からごくわずかな血液を採取し検査キット『イムノキャップラピッド』を使いアレルゲンを特定。そのアレルゲンになるべくさらされない生活環境・生活習慣を提案し、アレルギー性疾患の軽減につとめています。
尚、イムノキャップラピッドで特定できるアレルゲンは、花粉系のスギ・カモガヤ・ブタクサ・ヨモギ、ハウスダスト系のヤケヒョウヒダニ・ゴキブリ・ネコ・イヌの主要8項目で、鼻炎やぜんそくのアレルゲン検査と共通です。費用は保険適応で、特に佐賀市にお住いの就学前のお子様は補助があり500円です。

角膜・結膜の病気 電気性眼炎

電気性眼炎とは、眼が強い光線にさらされ、8時間後くらいに急に痛くなり、涙が出て、まぶしく、目を開いていられなくなる症状で、球結膜も充血し、角膜の炎症や角膜上皮剥離を伴っていることが多く見られます。
原因は溶接光や雪などによる反射光に含まれる紫外線です。
特に溶接作業は短時間であっても保護具が必要です。また、ゲレンデ等紫外線が強い場所ではサングラス等で眼を保護しましょう。

角膜・結膜の病気 ドライアイ

ドライアイは、涙の量の不足、もしくは質の悪化によって、涙が均等にいきわたらなくなり、眼表面に障害を生じる病気です。

症状は、目が疲れる・重たい・ゴロゴロする・痛い・涙が出る・かすんで見える・かゆい・充血する・乾く・まぶしいなどです。

涙は、『油層』と『液層』の2つに分けられます。その役割は、
『油層』‥ 涙の最表面にあり、涙の蒸発を防ぐ。⇒ マイボーム腺から分泌される。
『液層』‥ 眼の表面をおおい、バリアの働きをする。乾燥防止・洗浄・殺菌・見え方の質の向上。⇒ 涙腺から涙の水性成分、結膜から粘性ムチンが分泌される。

原因は、

  • マイボーム腺の機能低下により、油層が液層をカバーできず、涙が蒸発しやすくなる。
  • 涙腺から充分な涙が分泌されない。
  • ムチンの分泌が少ないために、涙が眼全体に広がらない。

などです。ほかに、加齢やストレス、内科的疾患などがあります。

治療は、涙を層別に診断し、主に涙の量と質を整える点眼治療をしていきます。

また、日ごろから、まばたきを意識して行うことが大切です。
1点を見つめるような作業(パソコン・ゲーム)では、まばたきを意識的におこなう、目を閉じて休める、目をあたためる、風が直接目に当たらないようにするなど工夫して目を守りましょう。

 
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